正木家住宅(まさきけじゅうたく)は、奈良県奈良市毘沙門町にある町家。2016年、主屋と蔵が登録有形文化財に登録された。

特徴

建築時期は江戸時代後期で、幾度かの改修を経ている。 2005年(平成17年)から奈良女子大学セミナーハウスとして借り受けており、教育やイベント等に活用されている。 「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準に従い、2016年11月29日付けで主屋と蔵が登録有形文化財に登録された。

主屋

木造一部2階建の瓦葺で、通りに西面し建築面積は169平方メートル。 表構えの1階部分は新しく作られたものであるが、つし2階に虫籠窓を持ち、高塀を落棟部分の前面に建てている。 内部には、吹き抜けの土間や竈、井戸等を残し、往時の姿をよく残している。 明治後期・昭和前期・2008年(平成20年)にそれぞれ改修が行われている。

切妻造本瓦葺の土蔵で、主屋背面側に建てられ、建築面積51平方メートル。 明治前期頃に南側に増築され、昭和前期と2010年(平成22年)頃に改修も受けている。 西面で中庭に面し、そこに庇を付けて縁としており、円窓を北端の物入れに設けている。

出典

参考文献

  • “奈良)正木家住宅など登録文化財 文化審答申”. 朝日新聞 (2016年7月23日). 2016年7月23日閲覧。
  • “文化審答申 正木家住宅など 有形文化財に4カ所 /奈良”. 毎日新聞 (2016年7月20日). 2016年7月23日閲覧。
  • “文化財建造物の登録の答申について”. 奈良県 (2016年7月15日). 2016年7月26日閲覧。
  • “登録有形文化財(建造物)の登録について(平成28年7月15日)”. 奈良市 (2016年7月15日). 2016年7月26日閲覧。

関連項目

  • ならまち
  • 登録有形文化財一覧

外部リンク

  • 奈良女子大学セミナーハウス

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